FXトレーダーをはじめとして、投資家に必須のツール・Trading View(トレーディングビュー)。
「ただチャートを表示させるだけなら、使っている証券会社や取引アプリのものでいいや…」と思ってしまっていませんか?
実はTrading Viewには、他のツールやアプリにはないとても便利な機能がたくさん搭載されているのです。

私はトレビューを使って2年以上経ちますが、もうこれナシではトレードできません。
取引することもできますが、私は別の取引所を使っているのでトレビューはチャートを見るためだけに利用しています!
今回の記事では、為替取引をしている方であれば導入してほしいトレーディングビューの魅力を徹底的に解説していきたいと思います。
TradingView(トレーディングビュー)とは


トレーディングビューは、アメリカに本社を置くTradingView社が開発した高機能チャートツール。
- 個別株式
- 先物
- 指数
- 為替(FX)
- 暗号資産
- 金属
- コモディティ
など、世界中のあらゆる投資対象商品のチャートを見ることができます。
そして、最大の魅力はカスタマイズ性が高いチャートと高機能描画ツール。


証券会社のチャート分析ツールよりも利用できるものが圧倒的に多いのです。



私のイチオシは、上の画面右側に表示されているリスクリワード計算。
利確・損切り位置を明確に決めることができますし、エントリー前に確認することでRRRが悪いところでのエントリーを避けることができます!



トレーダーにとっては必須の神ツール!!
登録・利用方法
トレーディングビューは有料プランもあるのですが、まずは無料登録からでOK。



人によってチャート分析の方法や利用するツールが違うと思うので、無料版で試してから必要であれば有料に切り替えればOK!
もちろん、ずっと無料で使うこともできます。
TradingView公式サイトに入り、右上の「始めましょう」をクリックします。


プラン選択画面に移ります。
ここには3つの有料プランが表示されていますが、下にスクロールしていくと無料プランの登録ボタンがあるのでクリックしてください。




登録情報の入力をします。


- ユーザー名(他者から見えます。個人情報の入力は避けましょう)
- eメール
- パスワード
を入力し、チェック項目にチェックを入れて「アカウントを作成」をクリックすれば登録が完了します。



入力アドレス宛にメールが来ているので、確認しておきましょう。
基本の設定方法
登録が完了したら、次にチャート分析のための環境作りを行いましょう。
最初にしておきたいのは、以下の4点です。
- 為替チャート出し方の確認
- よく見る通貨ペアをウォッチリストに登録
- チャートカラーの設定
- 移動平均を入れる
一つずつ順番に解説していきます。
為替チャートの出し方



最初はチャートの出し方も戸惑うと思うので、一緒に確認していきましょう!
トレーディングビューにログインした状態で、一番上にあるマーケットサマリー>FXと進みます。(①)


通貨ペアが表示されますので好きなものを選択すると、下のような簡易チャートが開きます。
右上にある「高機能チャートで詳細を表示」をクリックします。


これで、カスタマイズができるチャート画面が開きました。


上の画面は私がカスタムした後の画面で、デフォルトは背景白・移動平均線の表示なしになっていると思います。
カスタム方法は下で解説します。
ウォッチリストに通貨ペアを登録
続いて、自分がよく取引する通貨をウォッチリストに登録しましょう。



ウォッチリストに登録しておくと、トップページを開いて直接呼び出しができるので便利です。
少し見づらいかもしれませんが、右側メニューバーの上にある「ウォッチリストと詳細」のアイコンをタップし、表示されたウォッチリストの「+」部分をクリックします。


検索窓が出ます。今回はポンド円(GBPJPY)を追加したいので、シンボル名を入力します。
「ドル円」「ポンド円」と日本語表記で検索してもヒットしませんので注意してください。


表示されたリストの右側にある「+」をクリックすれば、ウォッチリストにその銘柄が追加できます。



たくさん同じ通貨ペアがあるのは取引所の違い。私はデイ〜スイングトレーダーなのであまり気にせず、FXCMかOANDAを見ています!
チャートカラーの設定
チャートカラーの変更がしたい方は、この設定も行っておきましょう。(もちろんやらなくてもOK)
上部メニュータブ右上の方にある「設定」の歯車アイコンをクリックすると「チャート設定」の窓が表示されます。


チャートの表示に関する設定は全てここから行うことができます。
ひとつひとつの説明は省略しますが、ほぼ全ての部分のカラーや表示スタイルを変更できますので、自分好みにカスタムしてください。
移動平均線・その他インジケータの入れ方
最後に、自分が使っているインジケーターを入れておきましょう。



私は移動平均線を使っていますので、これを例に解説します。
上部メニューバー左上にあるインジケーターをクリックし(①)、表示された検索窓に「MA」と入力します。(②)
SMA(単純移動平均)と表示されている項目をクリックします。


挿入されたデフォルトの移動平均線は、画面身左上にまとまって表示されています。
このSAMの設定は1つずつ変更していく必要があります。それぞれにカーソルを合わせると表示される歯車のマークをクリックします。


SMAの表示設定変更画面が出ました。
「スタイル」タブでラインのデザインや色を変え、「パラメーター」タブで期間の指定をしてください。





参考までに、私の設定は以下の通りです。
自分の利用インジケーターが固まっていない方は以下の設定でも良いと思います。
- 期間50日・青
- 期間100日・赤
- 期間200日・白
ここまでの4つの設定で完成したチャート画面がこちら。





使いやすいようにカスタマイズすると、チャート分析も捗りますね。
ちなみに、私のチャートはこの下にMACDを表示させています。



無料プランで表示できるインジケーターは3つまで。
4つ以上表示させたい場合は有料プランの一番安いものがおすすめです。
もちろん、経費計上できますよ〜!
絶対に抑えたい!トレード必須の機能6選
チャートの基本設定が終わったら、トレーディングビューで使える機能の確認を進めましょう。
トレーディングビューにはかなりの数のチャート分析ツールが存在しており、聞いたことがないマイナーなようなものも数多く存在しています。



一つずつ全てを紹介するのは無理!と言うくらいの種類があるのでその辺りは省略します。
ここで紹介するのは、私が普段利用している6つのツール。
一般的なものしか使っていませんので、呼び出し方をチェックしていってくださいね。
チャート描画ツールは全て、画面左側にあるメニューアイコンから選択します。
描画ツールを選択した後、チャート上でマウス左クリック(スマホの場合はタップ)することでツールを表示・調整することができます。
①水平線
左側メニュー2番目のアイコン>水平線の順でクリック。


②トレンドライン
左側メニュー2番目のアイコン>トレンドラインの順でクリック。


③チャネル
左側メニュー2番目のアイコン>並行チャネルの順でクリック。


④RRR(リスクリワード)計算
左側メニュー7番目のアイコン>ロングポジション(またはショートポジション)の順でクリック。





ロングとショートは上下が逆になると思うので、建玉によって使い分けてくださいね。
⑤期間・値幅の範囲定規
左側メニュー7番目のアイコン>日付と価格範囲の順でクリック。


⑥フィボナッチ
左側メニュー3番目のアイコン>フィボナッチ・リトレースメントの順でクリック。





このほかにも様々な描画ツールがあります!
自分の使いたいものがあるかどうか、探してみてくださいね。
ツールショートカットの作り方
上で紹介したツールの呼び出し方法ですが、何度もやっているうちに「面倒臭い…」と感じると思います。
そこで、よく使う項目が限られている場合はツールのショートカットを作成しましょう!
実際にショートカットを表示させている画面はこちらです。


拡大してみるとこんな感じ。


今は右下に表示されていますがショートカットボタンの位置はどこでも好きな場所に移動できるので、トレードの邪魔になることはありません。
ショートカット追加方法
先ほどの描画ツール呼び出し画面を開くと、項目の右側に星アイコンが表示されています。


追加したい項目を選んで星をクリック→黄色になれば追加完了です。
プラン価格とできることの違い
TradingViewで利用できるプランは4つ。
- Basic
- Pro
- Pro+
- Premium
ここまで紹介してきた機能は、基本的にほとんどが無料プランで利用することができるものでした。
簡単なチャート分析をするだけであれば無料利用で十分なのですが、「本気でトレードをしたい」「より制度の高い分析紙をしたい」という方は有料プランの方が便利に使うことができます。



以下にプランの違いをまとめました。
自分にはどれが合っているのか、ぜひ確認してみて下さい!
各プランの比較
4つのプランの簡単な比較をご紹介します。
Basic | Pro | Pro+ | Premium | |
---|---|---|---|---|
価格 | 無料 | 14.95ドル/月 155.4ドル/年 | 29.95ドル/月 299.4ドル/年 | 59.95ドル/月 599.4ドル/年 |
広告表示 | あり | なし | なし | なし |
チャート同時表示数 | 1 | 2 | 4 | 8 |
カスタム時間足 | × | 分足〜 | 分足〜 | 秒足〜 |
インジケーター | ○ 10万点以上 | ○ 10万点以上 | ○ 10万点以上 | ○ 10万点以上 |
インジケーター同時表示数上限 | 3 | 5 | 10 | 25 |
描画ツール | ○ 50種類以上 | ○ 50種類以上 | ○ 50種類以上 | ○ 50種類以上 |
アラート設定上限数 | 1 | 20 | 100 | 400 |
スマホアプリ | ○ | ○ | ○ | ○ |
デスクトップアプリ | × | ○ | ○ | ○ |
サポート | × | 通常 | 優先 | 最優先 |
年間155ドルは、日本円で約2万円。経費計上できるので、1年間で2万円以上の利益が出ている方であれば利用する価値は十分あると思います!
このほかに、プランごとの違いが公式サイトに掲載されています。以下のボタンからプラン表を確認できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
どのプランがおすすめ?
初めて利用する時は、トレードスタイルに関わらずまずは無料プランでお試し利用をしてみるのがおすすめです。



アラート機能やインジケーターなど、使っていくうちに「これは有料プランじゃないと使えません!」と表示される機会があると思います。
その時がプラン切り替えのタイミング!



私は、アラートとインジケーター、複数チャートの同時表示をしたかったので一番安いProプランを使っています。
トレードスタイルや頻度でいうのであれば、私個人の意見だと以下のような感じになります。
- Basic:たまにしかトレードをしない方・お金をかけたくない向け
- Pro:日常的にトレードをする方向け
- Pro+:Proの機能で不足を感じる方がグレードアップするためのプラン
- Premium:専業トレーダー、1日中マーケットに張り付く必要がある、様々な投資商品を同時進行で監視・取引する、秒足を利用したスキャルピングなどを行う方向け
FXをやっている方のほとんどはBasicかProプランで良さそうなイメージですね。
TradingView利用時の注意点
ご存知の方も多いと思いますが、証券会社が違うとチャートの表示価格に若干のずれが生じます。



取引所もチャートもOANDAの場合はズレはありません。
しかし、
・取引所⇨DMM
・チャート⇨OANDA(TradingView)
のような場合は多少の価格のズレがあることがあります。
そもそも売値(Bid)・買値(Ask)でも価格は違いますし、スプレッド分でさらに変動します。
スキャルピングを行う方であれば証券会社のチャートを利用した方が良いと思いますが、デイ〜スイングトレーダーさんであればそこまで気を遣う必要はないと感じます。



大切なのは「今いくら?」ではなく、「どこで反発するか?」
ですね。
まとめ
今回の記事では、高性能チャート分析ツール「TradingView」の機能について紹介してきました。
トレビューは、
- チャートツールが普及していない海外業者を利用している方
- 専用アプリがあるが、痒いところに手が届かない国内業者を利用している方
どちらを使っている方にもおすすめしたいツールです。
「より精度の高いチャート分析をしたい」
「チャート分析の勉強をしたい」
このような方は、ぜひトレーディングビューを利用してみてくださいね。
\高機能チャート分析ツールが無料で利用できる!/